企業のサービスの宣伝・集客を行う上で活用したいツールとして外せないのがSNSです。
SNSを活用することでサイトにユーザーの流入・企業の認知度の拡大などが見込まれます。
これをSNSマーケティングと言います。

主に活用されているSNSとしては、「フェイスブック」「ツイッター」「インスタグラム」が挙げられます。

各SNSごとに特性・仕様が違う為、用途に応じて使い分けた方が良いかと思います。

今回はインスタグラムを活用したSNSマーケティングについてご紹介していきます。

インスタグラムとは?

インスタグラムとは、写真や動画を共有することに特化したSNSサービスです。
このサービスは、2010年からIOSの写真共有アプリとしてスタートしました。

2018年の現在では、全世界の月間アクティブユーザーが10億人を超え、今一番ユーザー数が伸びているSNSです。

日本では、アクティブユーザー数が2,000万人を超え、利用者の7割は女性が占めており、20代・30代を中心に10代から60代まで幅広い世代で利用されています。

インスタグラムの特徴

インスタグラムの特徴はフェイスブックやツイッターとは違い、投稿した写真や動画でユーザー同士が簡単にコミュニケーションを取れることです。
もちろん、投稿されたものに「コメント」や「いいね」をつけることはできます。

最近では、写真や動画を手軽にスライドショーのように投稿できる、ストーリーズと呼ばれる動画投稿機能が人気を集めています。

その他にも、ライブ配信といった動画を生配信できる機能があり、配信時間内に投稿された動画を見ることができます。
(配信された動画は、ライブ配信が終了すると見られなくなるので注意が必要です。)

また、ハッシュタグと呼ばれる検索用キーワードを使用することで、投稿した動画・画像を他のユーザーに見つけやすくさせたり、指定の投稿を探す時に便利です。
使用方法は「#」をつけて、写真・画像に適したキーワードを入力して投稿するとハッシュタグとして認識されます。

このように、インスタグラムはユーザー自身に画像や動画で簡単にSNS上にコミュニケーションが取れるよう使いやすい機能がたくさんあります。

その為、当然ユーザーがインスタグラムにアップする写真は、魅力的に表現できるサービスや商品になってきます。

インスタグラムの月間ユーザー数

SNS 月間ユーザー数
Instagram 3,300万人
Facebook 2,800万人
Twitter 4,500万人
LINE 8,000万人

上記は「Instagram」「Facebook」「Twitter」「LINE」それぞれの月間利用ユーザー数となっています。

インスタグラムのユーザー数は、2019年4月時点で3,300万人と、Facebookの月間利用ユーザー数を超えました。

2015年6月の810万人のユーザー数が、2019年の4月時点で3,300万人と右肩上がりに成長しています。
今後、インスタグラムの利用者数が、増え続けていくのではないでしょうか。
それに伴い、インスタグラムからの情報発信力が今後、ますます強くなっていくかと思います。

インスタグラムの最適なターゲット層

インスタグラムの最適なターゲット層

総務省 情報通信政策研究所 |平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査より

上記のようにインスタグラムの利用ユーザーは、10~30代の若いユーザーが多いことがわかります。
若者をターゲットとした、情報発信にはとても向いているSNSです。

逆に、40~60代のユーザーには、情報発信するには適していません。
もしも、インスタグラムを利用して集客するのであれば、20~30代のユーザー向けの発信が最適です。

インスタグラムを活用するメリット

前節ではインスタグラムの特徴について説明しましたが、他のSNSではなく、なぜインスタグラムでSNSマーケティングする必要があるのでしょうか。

また、インスタグラムはフェイスブックやツイッターに比べて「シェア」や「リツイート」のような機能がない為、拡散性が低いです。
それにも関わらず、インスタグラムでSNSマーケティングするメリットは何でしょうか?

このような疑問をお持ちの方に、インスタグラムを活用するメリットを3つご紹介していきたいと思います。

ハッシュタグで自社の商品やサービスの発信ができる

ハッシュタグで自社の商品やサービスの発信ができる

前節でも説明しましたが、宣伝したいサービスや商品にハッシュタグをつけて投稿することで、ユーザーがそれを見つけ反響に繋がるケースがあります。

また、現在では若年層を中心にハッシュタグ検索で、知りたい情報や商品情報などを調べることにも利用されているので、自社のサービスや商品に関心を示したユーザーが、その魅力についてハッシュタグをつけて投稿してくれる可能性があります。

その為、ハッシュタグを活用することで商品やサービスの宣伝に抜群の効果を発揮してくれます。

ストーリーズで商品・サービスのタイムセールを告知できる

ストーリーズの活用で商品・サービスのタイムセールを告知できる

ストーリーズの24時間で消えてしまう仕様を活用してサービスや商品のタイムセールの告知をすることができます。

他にも、サイトURLの配信でサイトへの誘導に繋げる使い方もできます。

このように、ストーリーズを活用して自社のサービスの商品の宣伝・サイト誘導が気軽に出来るので利用してみてはいかがでしょうか。

他のSNSにシェアが簡単

他のSNSにシェアが簡単
インスタグラムは拡散性が低いデメリットはありますが、フェイスブックやツイッターなどのSNSに投稿をシェアしやすいです。

拡散性に優れたフェイスブックやツイッターなどにシェアすることで、インスタグラムの投稿にプラスして商品・サービスの宣伝や反響に繋げることができます。

ショッピング機能の「Shop Now」が利用できる

Shop Nowとは、インスタグラムの投稿から直接ECサイトに移動してショッピングができる機能です。
投稿した商品写真にタグ付けすることで、商品サイトにユーザーを誘導して売上に繋げることが可能になります。

ショッピング機能の「Shop Now」が利用できる

フィードやプロフィール上にあるショッピングバッグのアイコンをユーザーがタップすると、商品名価格が書かれたタグが表示されます。

ショッピング機能の「Shop Now」が利用できる

表示されたタグをクリックすると、商品の詳細ページが表示されます。
詳細ページの「購入ボタン」をタップするとECサイトに移動し、商品を購入することができます。

ショッピング機能の「Shop Now」が利用できる

プロフィールページの「ショップ」をタップすると、ショッピング可能な投稿一覧を見ることができます。

ナノ・ユニバース公式 Instagram

Shop Nowの申請方法

Shop Nowを利用するには、インスタグラムが定める下記の5つの条件を満たしているかの審査を受けなければなりません。

  • 販売している商品が有形商品であること。
  • インスタグラムで販売する商品が提供者契約とコマースポリシーに準拠したものであること。
  • アカウントプロフィールがビジネスプロフィールであること。
  • ビジネスプロフィールがFacebookページにリンクされていること。
  • ビジネスプロフィールがFacebookカタログにリンクされていること。

Instagram 公式ページ |Instagramショッピングの要件を設定するより

上記5つの条件が満たされることで、ショッピング機能が使えるかどうかをインスタグラムが審査します。
審査が通ると、インスタグラムからお知らせが来ます。
その後、「設定」から、製品のタグ付けができるようになります。

インスタグラムマーケティングって何?

インスタグラムマーケティングとは、文字通りインスタグラムを活用して企業の商品やサービスの販売や認知度の促進させるマーケティング手法のことです。

先述した通り、ハッシュタグやストーリーズなどを活用してインスタグラムマーケティングも一般のマーケティングと同様に成果を上げるための施策が必要です。

後節では、企業がインスタグラムマーケティングで成果を上げるために何をしたらよいのか、何をするべきかを説明していきます。

インスタグラムマーケティングで大切な目標設定

インスタグラムマーケティングでやるべき大切なことは、目標(KPI/KGI)をしっかりと設定することです。
目標設定がしっかりしていないと、何を目標として何の成果を出すのかが不明確になってしまうからです。

この時に、用いられる指標(表1)がKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成)とKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)です。

例えば、これをインスタグラムマーケティングで置き換えると(表2)KGIが「1年以内に売り上げを前年比20%アップさせる」ことで、この目標を達成させるために「フォロワー数を半年後までに2倍にすること」や「ハッシュタグを増加させること」とKPI設定すると具体的に定めた目標に沿って何の対策をするべきかが可視化されます。

表1

  • KGI:ビジネスの最終目標を定量的に測定するための指標。
  • KPI:KGIを達成するための業績指標。

表2

  • KGI:1年以内に売り上げを前年比20%アップさせる。
  • KPI:フォロワー数を半年後までに2倍にすること、ハッシュタグを増加させること。

しかし、ここで注意しなければいけないのが、KPIが達成されない場合、個別の対策をその都度検討しなければいけないです。
個別の対策がKPIに繋がっているかを途中で何度も確認することが必要でしょう。

インスタグラムマーケティングで重要な3つのKPI

インスタグラムでブランディングの向上や商品者サービスの販売促進を目指す企業のKPIは、
下記の3つのKPIを設定することが基本的な考えになるかと思います。
ぜひ、ご参考ください。

フォロワー数を増やす

インスタグラムマーケティングで1番効果的な対策がフォロワー数を増やすことです。
フォロワー数が多ければ多いほど、たくさんのユーザーに投稿を見てもらう数が増えます。
それだけで、企業の商品やサービスを多くの人に知ってもらうことができ、認知度の向上や販売促進に繋がります。

その為、フォロワー数を増加させることがインスタグラムマーケティングで最も基本的な施策だと言えるでしょう。

エンゲージメント率が高いユーザーを作りだす

エンゲージメントとは企業の商品やサービスにユーザーが「愛着を持っている」状態のことを指します。

また、Webマーケティングではその状態を指数として提示されたものをエンゲージメント率といいます。
エンゲージメント率は、SNSの投稿に対してどれだけ「いいね」「シェア」「リツイート」されたかの割合で計算ができます。

インスタグラムの場合、投稿に対しての「いいね」や「コメント」の数がエンゲージメント率として捉えることができます。

例えば、フォロワーが100人いて50人が「いいね」や「コメント」をくれたとします。
この場合のエンゲージメント率は、50%というように計算ができます。

ユーザーが企業の製品やサービスに愛着を持つ要因としては、「デザインが良い」「サービスが信頼できる」「経営理念に共感できる」などが挙げられます。
エンゲージメントが高いユーザーは、企業にとって安定的・持続的な収益をもたらしてくれます。

その為、ユーザーが自社の商品やサービスのどこに愛着を持っているのかを企業側は把握していることが大切です。

では、エンゲージメント率が高いユーザーを作り出すにはどうすれば良いのでしょうか。
ユーザーのエンゲージメントを高めるには、投稿に対して「ユーザーの接触時間を増やす」「ユーザーに行動を起こさせる」ことが重要になってきます。
投稿に対する接触時間・行動とは、ユーザーが投稿の写真や動画を見たり、その投稿のコメントを書く時間のことを指します。

つまり、ユーザーが興味・関心を引く写真や動画をどれだけ見せるかが、投稿の「いいね」や「コメント」の数に繋がってくるのです。

「いいね」や「コメント」の数を増やすには、自社の製品やサービスの特長やターゲット層を考えて写真や動画を投稿することが重要になってきます。

関連ハッシュタグ付けした投稿の数

インスタグラムには、「シェア」や「リツート」機能がないことで、拡散力が他のSNSよりも低いですが、先述した通りハッシュタグ検索で指定の投稿を見る方法があります。

その為、投稿時にハッシュタグを増やせば増やすほど拡散力が上がります。
ハッシュタグにキーワードを入力する際は写真や動画の関連性とターゲット層を考えて選定した方が良いでしょう。

インスタグラムでよく見られるコンテンツ

コンテンツ 増減
1位 有名人の投稿 +6%
2位 友人の投稿 +7%
3位 ファッション +8%
4位 写真 -13%
5位 料理 +53%
6位 旅行 +70%
7位 動物・ペット +67%
8位 音楽 +27%
9位 ショッピング +33%
10位 雑貨 +20%
11位 食品・雑貨・飲料 +33%
12位 スポーツ +67%
13位 アート・デザイン -9%
14位 インテリア +25%
15位 映画・エンタメ +25%

ユーザーはインスタグラムで、どのようなコンテンツを見ているのでしょうか。
上記は、「Kantar社が2017年9月に発表」した、Instagramで良く見られているコンテンツのランキングです。
このランキングは、2015年から2017年までのコンテンツの閲覧数における増減率を表したランキングです。

上位には、「有名人の投稿」や「友人の投稿」などが上がっています。
ここで、注目したいのが「料理」や「ファッション」、「旅行」など、日常的なコンテンツの閲覧が増えていることです。

このようなコンテンツが閲覧されていると考えると、「飲食」「アパレル」「レジャー」業界のコンテンツがユーザーに多く見られる業界になってくるかと思います。

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業界別のマーケティング事例

実際に企業は、どのようにインスタグラムを活用しているのでしょうか。
上述では、インスタグラムでユーザーに見られやすいコンテンツについて解説しました。

そこで今回は、「飲食」「アパレル」「レジャー」の業界から事例をご紹介します。

飲食業界

スターバックス

スターバックスマーケティング事例

スターバックスは、春、夏、秋、クリスマス、ハロウィンなど、季節感を出した写真を投稿していることが特徴です。
特に、コーヒーを飲んで一息つきたくなるような写真を使い、ユーザーの購買意欲をうまく掻き立ています。

また、期間限定のフラペチーノなどの商品紹介やキャンペーン情報などを「ストーリーズ」で発信し、ユーザーへ一早く情報を届けています。

スターバックス公式 Instagram

コメダ珈琲店

メダ珈琲店マーケティング事例

コメダコーヒーは、ゆったりくつろげる空間をアピールしています。
自社商品に加え、お店の特徴など「空間」をテーマにしている投稿が見られます。

また、ファミリー層をターゲットにしているとみられる投稿も散見されます。
『お年寄りから、子供まで家族みんなでゆっくりできるお店「コメダ珈琲」』という文脈が見て取れます。

外出時、家族で足を休めたいとき、利用したくなるようなインスタグラムになっていますね。

コメダ珈琲店公式 Instagram

アパレル業界

UNIQLO GINZA

UNIQLO GINZAマーケティング事例

UNIQLO GINZAのと投稿では、コンテンツは商品のセール情報やCM動画、プレゼント企画、コーディネート紹介など幅広くコンテンツが発信されています。

また、店舗情報や新商品の写真はスタッフメインで発信していたのを、一般の方が投稿したUNIQLOの商品やコーディネートを紹介するようにシフトしたところフォロワー数が急増しました。

これにより、一般ユーザーとUNIQLOとの間にコミュニケーションが生まれ、より一般ユーザーがUNIQLOのファンになったと考えられます。

UNIQLO GINZA Instagram

nano・universe

nano・universeマーケティング事例

nano・universeでは、モデル起用で服にフォーカスした写真の投稿が見られます。
また、服を利用したアーティスティックな画像も投稿されており、ユーザーの購買意欲を高める工夫がされています。

セレクトショップらしく、様々な着こなしや組み合わせを確認することができるので、ファッションの参考になるような投稿が目立ちます。
また、自社通販サイトの商品番号も併記されているので、気になった服をそのまま購入してもらえるような工夫もされています。

nano・universe Instagram

レジャー業界

JTB

JTBマーケテイング事例

JTBのインスタグラム公式アカウントです。
世界各国の地域の風景、食べ物、動物を投稿しているのが特徴になります。
また、同じ地域でも季節が違う写真を投稿することで、旅先への魅力を上手くアピールしています。

他にも、インスタグラムを通じてキャンペーンを告知しています。

JTB公式 Instagram

HIS

HISマーケテイング事例

HISでは、ユーザーへいわゆる「インスタ映え」するスポットの紹介をしています。
毎回テーマが建てられ、それに沿った世界のスポットの写真が投稿されています。

このアカウントの投稿から、興味を惹かれた場所への旅行を、ユーザーにしてもらえる導線設計の運営がされています。
風景や建物の写真が多く、見た目にもインパクトが大きいので、訴求力も高いのではないでしょうか。

HIS公式 Instagram

インスタグラムと相性が悪い業界

インスタグラムと相性が悪い業界は、金融保険コンサルなどの無形商材を提供している業界です。

上述で紹介した「飲食」「アパレル」「レジャー」業界とは違い、写真や動画だけではユーザーに商材の魅力が伝わりにくく、ビジュアルでユーザーの興味を惹くことが難しいからです。

また、インスタグラムでは、「無形な商品」はショッピング機能で売ることができない為、直接売り上げに直結させることができません。

その為、写真や動画で魅力を表現するのが難しい商品やサービスはインスタグラムでのマーケテイングはおすすめできません。

まとめ

このように、インスタグラムの様々な機能を活用して画像や動画を通して企業のブランディング向上や販売促進に繋げることができます。

成果を出すためには、目標達成のために何をどうするべきかをしっかりと目標設定することが大事です。

ご紹介したKGI・KPIという指標を参考にしていただけたら幸いです。

ぜひ、インスタグラムマーケティングで自社サイトのユーザーの流入・企業の認知度の拡大に繋げてみてはいかがでしょうか。