近年、Googleの「Google home」やAmazonの「Amazon echo」などのスマートスピーカーが普及する中で、音声検索やAIアシスタントが注目を集めています。

中でも、Googleが開発した「Google アシスタント」は目覚ましい進化を遂げています。
今回は、「Google アシスタント」に焦点を当てて、今後の音声検索のSEO(VSO)について紹介していきます。

そもそも、Google アシスタントって何?

Google アシスタントとは、Googleが開発したAIアシスタントです。
AIアシスタントとは、ユーザーの音声言語に応じて、必要とされるタスクを実行するサービスです。

その他のサービスとしては、「Alexa (Amazon)」「Siri (Apple)」などがあります。
「Google アシスタント」はAIアシスタント中の1つとなります。

AIアシスタントの特徴

AIアシスタントの特徴は、音声認識技術が活用されていることです。
音声認識によって人の話し言葉を文字列に変換し、さらに自然言語処理を行うことで、コンピュータでの処理を行いやすくしています。
この処理によって、ユーザーの音声言語の文脈を理解し、指定された「タスク」を実行することができるようになりました。

  1. 音声言語を理解する
  2. ユーザーの置かれている状況や前後の文脈を理解する
  3. 指定されたタスクの判断と実行する

例えば、「Google アシスタント」に「名古屋市にあるカフェ」と聞くと、名古屋市にあるカフェのリストを表示してくれます。

また、お店の営業時間や休業日を把握していれば、営業時間外のカフェは行き先候補のリストに含めないということもあります。

このように、ユーザーがAIアシスタント搭載機器に対して、言葉を語りかけるだけで欲しい情報を得ることができる検索のことを音声検索といいます。

AIアシスタントでできること

では、実際に「AIアシスタント」では何ができるのでしょか?

AIアシスタントでできることは、2つあります。
1つ目は、AIアシスタント搭載機器単体での操作が可能ということ。
2つ目は、他の家電などと連携することができることです。

例えば、「今日の天気は?」という質問なら、AIアシスタント搭載機器で対応が可能です。
しかし、「エアコンをつけて」という質問に対しては、AIアシスタントの搭載機器に加えて、それと連携できる家電が必要となります。

AIアシスタント搭載機器単体でも音楽やニュースを聴いたりと様々なことができますが、AIアシスタント対応の家電を使うことで、できることへの幅を広げることができます。

AIアシスタントのおすすめの使い方

機器に話しかけるだけで様々なことができるAIアシスタントですが、どのような使い方があるでしょうか?
AIアシスタントのおすすめの使い方をご紹介します。

音楽を聞くことができる

AIアシスタントに「音楽を再生して」というような呼びかけをすると、その呼びかけに応じた適切な音楽を再生させることができます。
また、音楽の音量操作やプレイリストの作成ができます。

製品によって搭載されているAIアシスタントが違うので使えるサービスが異なります。
自身が使いたいサービスで製品を決めるのもの良いかもしれません

例えば、「Google HOME」なら、Google Play MusicYoutube Musicなどのサービスから音楽を聞くことができます。

天気予報の確認

指定の場所や時間の天気予報を確認することもできます。
スマートフォンやパソコンなどで調べなくても、声だけで天気を確認することができます。
時間に余裕のない時におすすめです。

メモやリマインダーを管理できる

AIアシスタントを利用してメモの管理ができます。
Google アシスタントでは、「~のメモを残して」と呼びかけるとAIアシスタントがその情報を保存しGoogle Homeやスマートフォンから、そのメモを確認することができます。

また、リマインダーを設定することも可能です。
あらかじめ指定した時間に任意の予定を設定しておくことで、Google Homeでは設定した時間にチャイムが鳴り知らせてくれます。

もしも、未読のリマインダーがあれば機器のランプが点灯、またはGoogle アシスタントと連携したスマートフォンに通知がきます。

音声検索は日本で使われているの?

人前で音声でインターネット検索をするのは恥ずかしい? KDDI株式会社 調査より

「文字入力による情報検索『面倒』」は半数 「人前での音声検索は『恥ずかしい』」7割超、家電などの音声操作、4割が「『自宅に人がいなければ』利用したい」より

上記のグラフを見る限り、日本人は音声検索を使用することが恥ずかしいという答える人が70%以上いることがわかります。
つまり、日本人の国民性では、音声検索市場の拡大はそこまで見込めない可能性があります。

しかし、音声検索のユーザーが一定数いれば、そこには音声検索の需要がある為、音声検索の最適化が必要になってきます。
音声検索の最適化をVSO(Voice Search Optimization)と言います。

また、音声検索の市場は2020年までにはすべての検索が約50%を占めるという調査データがあります。

このように、音声検索が普及に伴い、これからは音声検索を意識したSEOを考える必要があります。

音声検索の特徴

「Google home」に1万件の音声検索を行い、その特徴を調べたデータがあります。

そこから、音声検索には下記のような特徴があることがわかりました。

  • オーソリティーの高いサイトが回答に選ばれやすい。
  • 音声検索は簡潔な回答が選ばれる傾向がある。
  • 音声検索で表示される大半がSSl化されたサイト。
  • 音声検索最適化に構造化マークアップはあまり効果がない。
  • 上位表示されているサイトのコンテンツが回答に選ばれやすい。
  • ボリューム数が多いコンテンツから回答を抜き出して選ばれる場合がある。
  • ソーシャルソーシャルメディアで人気があるコンテンツが回答に選ばれやすい。
  • ページ読み込み速度が音声検索のアルゴリズムで大きな役割を持っている。
  • Webページのtitleタグに検索クエリが含まれていなくても回答に選ばれやすい。
  • 強調スニペットが表示されているサイトが優先的に回答として選ばれる傾向がある。

We Analyzed 10,000 Google Home Results. Here’s What We Learned About Voice Search SEO より

このように、音声検索は通常の検索とは違う検索アルゴリズムが導入されていることがわかりました。

今後、アルゴリズムがアップデートされる度に、従来のSEO対策とは違った対策をとっていく可能性があります。

音声検索最適化(VSO)って何をすれば良いの?

音声検索はまだ始まったばかりのシステムです。
ユーザーがどのように音声検索利用していくのか、どのように対応していくのかはGoogleでも検討段階です。
上述で紹介した音声検索の検索結果で表示されるサイトの特徴はあるものの、その対策は従来のSEO対策でも行うべき対策ばかりです。

そこで、今回は音声検索最適化(VSO)に必要だと考えられる3つの対策を紹介していきます。

ローカル検索の最適化

現時点の音声検索のほとんどは、ローカル検索です。
ローカル検索とは、特定のお店や地域を知りたい時に行う検索を指します。

「東京 ディナー」というキーワードのような検索のことです。
Googleの「Google HOME」やAmazonの「Alexa」などのテレビ・コマーシャルでもよく描かれる光景です。
音声で検索している対象が飲食店や何かの場所についての情報を検索することが多いかと思います。

その為、現時点では、ローカルSEOを行うことが最適だと考えられます。
具体的な対策としては、以下の記事をご参考ください。

音声検索で利用されるキーワードを予測

現在、「Google Search Console」や「Google Analytics」などのツールでは、音声検索の分析ができる機能がありません。

その為、音声検索でサイトにアクセスしたかを見極めるには、検索キーワードを見て予測するしかありません。
音声検索時は従来の検索とは違い、文章型質問文で検索されることが多いです。

例えば、従来の検索が「カフェ 名古屋市」といった単語を羅列するものだとすると、音声検索は「名古屋市のカフェを教えて?」や「近所のカフェまでの距離は?」になります。

音声検索のフレーズは、次のようなものを含みます。

  1. ~をいつ、どこで、何を、どうする
  2. ~を教えて
  3. ~を見せて

このように、音声検索かどうかを見極めるには「文章型」「口語」かどうかを見極める必要があります。

FAQ(よくある質問)ページを活用

VSO対策として、質問形式で作成されたFAQページを作成がおすすめです。
このページがあれば、「Google アシスタントに」話しかけるフレーズをコンテンツ内に含めやすいです。
上述で説明した通り、音声検索では、口語で質問されやすい為、FAQページが必要になってくるかと思います。

また、「Digital agency ROAST」の調査によると、Google Homeの回答が90%強調スニペットの内容だったというデータがあります。

強調スニペットとは、Googleのブラウザから何かを質問するような検索を行った時、その回答となるWebサイトを検索結果の最上部に表示する仕組みのことです。

では、強調スニペットに表示させるにはどうすれば良いのでしょうか?
Googleの公式回答では、「ユーザーの質問に対する回答がページに含まれていることをプログラムで判断し、その結果を強調スニペットとして表示します。」と言っています。

上記のことから、Googleは以下の2つのことを条件に強調スニペットの表示を行っていると考えられます。

  • クローラーがWebサイトを正しくクロールできるようにすること
  • 質問の回答を簡潔に掲載すること

クローラーにWebサイトを正しくクロールさせるには、構造化マークアップやhタグを正しく設定していることなどが挙げられます。

また、サイトに関連した質問を簡潔に回答する必要があります。
当たり前かと思うかもしれませんが、よくある質問の作成できていないケースが多々あります。

例えば、「配送料はかかりますか?」という質問に対して、「かかります。」だけでは簡潔な回答とは言えません。
「県別にどれくらい配送料がかるのか」や「セットで商品を買うと配送料が無料」など具体的に回答を書く必要があります。

このように、「強調スニペット」の内容が音声検索の回答として表示されている可能性があります。
その為、VSO対策にはFAQページが必要になってくるかと思います。

下記がFAQ(よくある質問)ページの作成の記事になります。
ぜひ、ご参考ください。

Google アシスタントから読み解く、音声検索のSEO(VSO)対策について

このように、これから音声検索でできることの幅が広がる可能性が高く、音声検索が発展することで、これからのSEO対策のあり方が変わる可能性があります。
また、Googleは「Google アシスタント」に力を入れていることが下記の変遷を見るとわかると思います。

  • 2016年12月:Androidの「Allo」アプリ向けにGoogleアシスタント利用開始
  • 2017年5月:AndroidスマートフォンでGoogleアシスタントの利用開始
  • 2017年8月:iOS版Googleアシスタントが日本語に対応
  • 2018年1月:Googleアシスタントの音声回答の品質評価ガイドラインが公開
  • 2019年4月Google アシスタント検索結果に広告掲載が含まれる
  • 2019年5月Google アシスタントを利用してスマートフォンでレストランの予約が可能に

まとめ

このように、「Google アシスタント」の進化に伴い、音声検索の利用が高まる可能性があります。
日本国内は、国民性もあり音声検索の利用が少なく、VSOの優先度は高くないかもしれません。

しかし、世界的には音声検索の利用率は拡大し、VSOの必要性が高まっています。

その為、まずは通常のSEO対策を行った上で、先のことを考慮してVSO対策を考える必要があるかと思います。

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