Googleアドセンスには、自動広告という機能があります。
2018年2月に導入された機能ですが、実際にどのくらいの効果があるか気になる方も多いかと思います。

ネット上では、自動広告を使った方が収益やクリック率がよくなると言った記事も目にします。
実際に当ブログでも、アドセンスを掲載しており自動広告で設置していた時期もありました。

そこで今回は、アドセンスの自動広告について当ブログのデータを元に、自動広告を使った場合と手動のみで広告を設置した場合の、収益とクリック率の違いについて検証しました。

アドセンスの自動広告とは?

アドセンスの自動広告とは、その名の通り自動で広告を設置してくれるアドセンスの機能です。
ページ内容をGoogleが自動で判定し広告を設置してくれます。

自動広告で設置される広告フォーマットは以下の通りです。

ページ内広告(ページ内の特定の場所に表示される広告)
  • テキスト・ディスプレイ
  • 記事内広告
  • インフィード広告
  • 関連コンテンツ(モバイルのみ)

参考サイト:AdSenseヘルプ 自動広告について

オーバーレイ広告(ページに重ねて表示される広告)
  • アンカー広告
  • モバイル全画面広告(モバイルのみ)

参考サイト:AdSenseヘルプ 自動広告について

コンテンツ向けAdSenseの広告は、ほぼすべて表示できるようですね。

手動でアドセンスを設置する場合は、自身で広告を作成し配置などを検討しないといけません。
その分の手間が省けるのはアドセンスに慣れていない人であれば、大きなメリットになりますね!

また、掲載するフォーマットに関しては、設定から好きな広告だけ掲載することが可能です。

アドセンスの種類やフォーマットに関しては、こちらの記事でご確認ください。

アドセンス自動広告の収益とクリック率検証

ではここからは、当ブログのデータを元に、自動広告を使った場合と手動のみで広告を設置した場合の収益とクリック率について検証を行いたいと思います。

以下は、当ブログでアドセンス自動広告と手動で広告を設置した際のデータになります。

■2018年11月10日~30日(自動広告+手動設置の広告併用)
・アドセンス
自動広告+手動設置の広告


自動広告のみ


手動設置の広告のみ


・アナリティクス
■2018年12月1日~21日(手動設置の広告のみ)
・アドセンス
手動設置の広告のみ


・アナリティクス

アドセンスの設置を始めた当初は、自動広告も設置すればいいかなと考えてましたが、とある理由で途中から手動のみの設置に切り替えています。
切り替えた理由については後ほど記載いたします。

アナリティクスでアクセス数も確認しましたが、大きな差は見られませんでした。
なので、上記のデータを基に収益とクリック率について検証してみましょう。

収益

まず、収益に関してです。

検証期間内の自動広告と手動で設置した広告の収益は以下のようになります。

2018年11月10日~30日
  • 自動広告のみ:859円
  • 手動設置のみ:4,572円
  • 自動広告+手動設置:5,432円
2018年12月1日~21日
  • 手動設置:9,632円

同じ3週間という期間で、PV数はほとんど変わりませんが、収益には大きな差が付きました。

下記は、広告の表示回数1回辺りの収益になります。
()内の数字は、表示回数です。

2018年11月10日~30日
  • 自動広告のみ:0.07円(12,713回)
  • 手動設置のみ:0.12円(39,202回)
  • 自動広告+手動設置:0.10円(51,915回)
2018年12月1日~21日
  • 手動設置:0.24円(40,157回)

当ブログの場合、広告が1回表示された際の収益は、自動広告を併用するよりも手動のみで設置した方が、いい結果になっていることが分かります。

クリック率

次にクリック率に関してです。

クリック率に関しては、以下のような結果になりました。

2018年11月10日~30日
  • 自動広告+手動設置:0.11%
  • 自動広告:0.09%
  • 手動設置:0.11%
2018年12月1日~21日
  • 手動設置:0.14%

こちらも若干ではありますが、手動設置の方がクリック率が良いという結果になりました。

考察

当ブログでの検証結果では、自動広告を併用するよりも手動のみで広告を設置した方が、より収益に繋がりやすいという結果になりました。
ネット上では、自動広告に変えたら収益が上がった!などの記事をよく見かけたため、当初は自動広告を使用した方が良い結果が出ると思っていました。

しかし、予想に反して手動で設置した広告のみの方が、結果が良かったため少し意外でした。

クリック率に関しては、そこまで大きな差になりませんでしたが、収益はかなり差がついているのが分かります。

ここまで大きな差がついてしまった要因は、広告のクリック単価が影響しています。

自動広告を併用していた期間のクリック単価はおよそ95円、手動で設置した広告のみの場合は、およそ163円でした。
参考までに、併用していた期間で自動広告と手動設置広告を分けて見た場合、自動広告のクリック単価はおよそ71円、手動設置の広告はおよそ101円でした。

クリック単価は、サイトの質やクリック率、購入率を見て、広告主がいくらまで出せるかを決定します。
そこからオークション形式で掲載される広告が決まり、クリック単価が決まります。

さらに、1ページ内に掲載しているアドセンス広告が多ければ多いほど、クリック単価が下がりやすくなる傾向があるとも言われています。(多ければ多いほど1つの広告のクリック率が下がるため)
今回、自動広告を併用した場合にクリック単価が低くなったことは、掲載されていた広告の数が大きく影響していると考えられます。

また、自動広告の結果が悪かった事に関しては、検証期間が短かったことが1つ要因として考えられます。
アドセンスの自動広告は、ページのレイアウトやコンテンツ量、既存のGoogle広告を考慮して自動で広告を掲載します。

長く掲載すればするほど、掲載したアドセンス広告の情報が集まり、より最適化された位置に広告が掲載されるようになります。
しかし、先程もお伝えしましたが、当ブログでは3週間で自動広告を掲載することはやめました。

次はその理由についてお伝えします。

アドセンス自動広告の使用をやめた理由

アドセンス自動広告の使用をやめた最も大きな理由は、明らかに広告を掲載するべきではないと考えられる場所に広告が掲載されていたからです。

「えっ!?こんなところにも自動広告が掲載されるの!?」と、思った場所には以下のような場所がありました。

  • ヘッダーナビの下
  • 記事タイトルの下
  • サイドバーバナーの間
  • サイドバー人気記事の間
  • リストの中
  • コメント覧

以上の場所に広告が掲載されたときは、かなり衝撃を受けました(笑)

特に驚愕だったのは、リストの中とコメント欄です。

リストとは、以下のように表示している部分になります。

  • aaaaaaaaaa
  • bbbbbbbbbb
  • cccccccccc

このリストの中にどのようにアドセンスの自動広告が掲載されていたかというと、以下のように掲載されていました。

  • aaaaaaaaaa
  • アドセンス自動広告
  • bbbbbbbbbb
  • cccccccccc

さすがにこれは・・・
不自然すぎる・・・
というのが最初に見たときの印象です。

またコメント欄も、コメントの本文中に自動広告が掲載されていました。
こちらもあまりに不自然だなと感じたため、一旦アドセンス自動広告の使用を見送って手動設置のみで掲載することにしました。

では、私自身今回初めてアドセンスの自動広告利用して、感じたメリット・デメリットをまとめてみます。

アドセンス自動広告のメリット

まず、メリットは以下のようなことが挙げられると思います。

  1. 設置が簡単
  2. 配置の検証が必要ない
  3. サイト運営に集中できる
  4. 手動で設置したアドセンス広告と併用できる

では、それぞれ詳しくお話します。

設置が簡単

自動広告のタグを埋め込むだけで、様々な場所に広告を配置してくれるので、設置が非常に簡単です。

いちいち1つずつ広告ユニットを作成しなくていいので、その分の手間は省けます。
特に、アドセンスを始めたばかりという人は、広告ユニットを作るのがかなり大変かと思います。

どうやって広告ユニットを作っていいいか分からないという場合でも、とりあえず自動広告のタグを設置しておけば、サイトにアドセンス広告を設置することができます。

配置の検証が必要ない

自動広告は、Googleの機械学習機能を使用しています。
なので、タグを設置してしまえば、あとは自動で最適な配置などを検証して随時広告の配置場所を変更してくれます。

手動で設置する場合は、自身でデータを確認して配置場所を検討する必要があるので、その手間を省けます。

サイト運営に集中できる

アドセンス広告の設置や配置の検証に時間を取れらないため、その分サイトのコンテンツ作成などに集中することができます。

特にサイトを作成したばかりのときは、まずはコンテンツを作成してサイトの内容を充実させることが必要です。
なので、他のことに無駄な時間を取られないことは大きなメリットと言えます。

手動で設置したアドセンス広告と併用できる

すでに手動でアドセンス広告を設置している場合でも、自動広告と併用することが可能です。

例えば、クリック率が高い広告の位置が分かった場合、その場所だけ手動で配置することができます。
自動広告のみの場合は、必ず表示される訳ではないので、クリック率が高い場所は手動で常に表示、その他は自動広告に任せてしまう。
といったアドセンスの運用も可能になります。

アドセンス自動広告のデメリット

では、次にデメリットです。
私が感じたデメリットは、以下が挙げられます。

  1. デザインが崩れる
  2. 配置場所が微妙
  3. 広告の表示数が多い

私的には、メリットよりもデメリットの方が大きく感じたので、現在は自動広告での配信は行っていません。

デザインが崩れる

先程もお話したように、全く意図していなところにもアドセンス広告が表示されてしまうため、サイトのデザインが崩れてしまう場合があります。

リストや、コメントの中にも表示されてしまうため、デザイン的にかなりの違和感があります。
また段落でなくても、文字の間を広めに取った場合でも、そこに自動広告が表示されることがあるようです。

配置場所が微妙

先程のデザインが崩れるのと同様に、配置場所が微妙過ぎて、そこでクリックされるの!?という場所にも自動広告が表示されます。

例えば、サイドバーにアドセンス広告が表示されていて、更にコンテンツ中にも表示されてしまうことがあります。
サイドバーにアドセンス広告が表示されている場合、それが見える位置のときにコンテンツ中にも表示されるのは、目に入る広告のが多くなり広告を鬱陶しく感じてしまいます。

ユーザーが広告を鬱陶しく感じることで、広告がクリックされないばかりか記事から離脱してしまう可能性も高まってしまいます。
なので、ユーザビリティの観点から、私はそのような表示の仕方はあまり好ましくないと思っています。(あくまで個人的な意見です)

Googleはアドセンス広告に関して、かなりのデータを持っているはずなので、なぜあえてそこに表示するの!?と思うことも多々あります。

ユーザビリティを考えた場合、配置場所をしっかりと調節することが必要なります。
なので、微妙な位置に広告が出てくることは大きなデメリットに感じました。

広告の表示数が多い

元々アドセンスの広告は1ページ内に3記事が上限でした。
しかし、2016年8月に上限がなくなり、コンテンツの量に見合う数ならいくつでも広告を設置できるようになりました。

自動広告の場合は、Googleがコンテンツを自動で判断して、アドセンス広告を設置してくれます。
しかし、広告の数がかなりの数になってしまうので、広告感が強くなってしまいます。

また、広告の数が多すぎるとユーザーが広告を見慣れてしまい、クリック率も落ちてしまうとも言われています。

当ブログのアドセンス広告も、自動広告で配信した場合より、手動で配置した方がクリック率が良くなっています。
そうなると、広告の数だけ増えて収益が減ってしまうということにもなりかねません。

さらに先程もお伝えした通り、広告の表示数が多くなるほど、クリック単価が低くなる傾向があります。
なので、PVに対して明らかに収益が低かったり、クリック率が低すぎたりした場合は、一度手動での設置を検討した方がいいかもしれません。

まとめ

今回は、アドセンスの自動広告について、実例を基に検証結果などをお伝えしました。

今回の内容をまとめます。

  • アドセンス自動広告はGoogleが様々なデータを基に自動で設置してくれる
  • 今回の検証結果ではあまり有効ではないことが分かった
  • 導入する場合はメリット・デメリットを考慮する必要がある

以上になります。

ネット上では、アドセンス自動広告を使用することで、収益のアップに繋がるという情報が多くありました。
しかし、今回の当ブログでの検証結果では、そこまで有効的ではないことが分かりました。

最も問題だと感じるのは、掲載される場所です。
有効的とも思えず、デザイン的にも悪くなってしまう場所に表示されるので、可能であれば手動で設置することをおすすめします。

アドセンスが全く分からない初心者の方や知識の少ない方であれば、自動広告は非常に有効かもしれません。
しかし、ある程度知識がある人であれば、手動で広告を設置して結果検証を繰り返した方が、収益アップに繋がるのではないでしょうか。

アドセンスの審査が通らない!という人はこちらの記事をご確認ください。

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