ユニバーサル検索はサイトの上位表示に影響する?

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ユニバーサル検索

皆さんは、ユニバーサル検索というものをご存知でしょうか。
2007年頃から実装がされている検索表示方法なのですが、意識して見られたことは少ないと思います。
また、ユニバーサル検索という検索方法自体を知らない方も多くいらっしゃると思います。
今回は、そのユニバーサル検索にまつわる情報をご紹介します。

ユニバーサル検索とは

検索結果画面に出てくる、画像、動画、Twitterのリアルタイム検索などの検索ワードに関する関連情報のことを指します。
つまり、Webサイト以外のコンテンツ表示の事を指します。

ユニバーサル検索結果

ユニバーサル検索結果

ユニバーサル検索は、ユーザーが入力した検索キーワードに応じて、関連性の高いコンテンツを自動で検索結果に反映しています。

検索結果の1ページに様々な情報を表示するユニバーサル検索に対し、検索者自身が画像検索、動画検索などの一つの媒体に絞って検索することを「バーティカル検索」と呼びます。

バーティカル検索結果

バーティカル検索結果
上に記載した画像のように検索画面の特定のタブを選んで検索を行う検索方法です。
日常的にインターネットで検索されている方であれば、一度は使用したことがあると思います。

では、ユニバーサル検索があることによって検索結果やそれに伴うサイト順位などは、どうなるのでしょうか。

SERPsとユニバーサル検索の関係

ユニバーサル検索を知る上で欠かせない事が、SERPsのことです。
SERPsとは、検索結果画面のことを指す専門用語です。

SERPsに表示される情報を簡単にご紹介します。

  • 検索ヒット数
  • サジェスト(関連ワード)
  • 広告
  • オーガニック検索(純粋な検索結果)
  • ユニバーサル検索

SERPsについては、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ご覧ください。

serps
検索結果画面(SERPs)を理解する

ユニバーサル検索は、SERPsの要素の1つとなります。

ユニバーサル検索登場の背景

ユニバーサル検索は、Googleが2007年に実装した検索結果表示方式です。
実装に向けては、2007年より更に以前の2001年ごろから研究が進められていたようです。
そして、Googleは、実装から1年後の2008年にユニバーサル検索の特許を取得しています。

ユニバーサル検索が、実装された背景には、インターネットの普及率が上がり、それに伴った検索ニーズの多様化と、検索ユーザーの情報リテラシーの問題が挙げられます。

ユーザーは、検索を行う際、検索窓に入力した検索ワードとの適合率が高い情報を求めています。
ユニバーサル検索実装以前は、検索結果に表示されるのは、Webページの表示だけだったのですが、実際にユーザーが求めているのは、「検索ワードと合致する情報」であり、合致していれば、その情報源の形式にはこだわっていないことがほとんどです。

例えば、検索ワードで「1ドル何円」と入力した時、ユーザーが知りたいのは、その時の為替相場であり、為替相場を提示してくれているWebサイトを表示すれば、ユーザーは満足するでしょう。

「1ドル何円」の検索結果

1ドル何円の検索結果

しかし、「名古屋城の場所」や、「ゴルフのスイング練習」などの検索キーワードだとどうでしょうか。場所を探している前者の場合、検索結果には、地図を表示したほうがユーザーの満足度は、高いでしょうし、また、後者の練習方法を探している場合は、動画を表示した方が、ユーザーの満足度は高いでしょう。

名古屋城の場所の検索結果

名古屋城の場所の検索結果

ゴルフのスイング練習の検索結果

ゴルフのスイング練習の検索結果

上記の例に取ったような検索ユーザーのニーズの多様化に応えるために、Googleでは、Webページを検索する機能に留まらず、更に便利になるような多様なコンテンツの表示を目指したのです。

そして、もう一つの背景である「ユーザーの情報リテラシーの問題」ですが、簡単に言うと、多くのユーザーがバーティカル検索を使いこなせていないという問題です。
ユニバーサル検索実装当時の2007年でも、「画像検索」「動画検索」「地図検索」を使いこなせていない、あるいはそういった個別検索方法自体を知らないユーザーが多くいました。
バーティカル検索では、ユーザー自身が自分が知りたい情報に適した検索方法を適切に選ぶ必要があります。

バーティカル検索は、使いこなせば非常に便利な検索機能ですが、Googleを利用するすべてのユーザーに、検索機能を選んで検索するよう求めるのは、検索に対するハードルを高くしてしまいます。
Googleは、利便性を追求した結果バーティカル検索を採用しましたが、実際に利用されているのは、それまで通りの検索結果ページだったという結果を受け、ユーザーの検索体験の品質向上の為ユニバーサル検索を実装する必要があったのです。

ユニバーサル検索の有用性

ユニバーサル検索自体は、利用者にとって様々な媒体の情報を視覚的に入手できるので、非常に便利な検索結果といえます。

人間の脳は、視覚処理に優れており、文字情報よりも画像の内容の方が理解のスピードが早いと言われています。
また、画像情報に比べ、文字情報の処理には、脳の疲労度が高まると言われています。
人間の脳の構造的にもユニバーサル検索が、合理的な検索手法であることが言えるかと思います。

例えば、「東京タワー」と検索したとします。ユーザーは、東京タワーの見た目を確認できれば良いのですが、ユニバーサル検索導入以前の検索だと、「東京タワー」と入力した後、更に画像タブに移動しなければなりませんでした。
これが、ユニバーサル検索導入以後だと、検索結果上部に画像を表示してくれるので、ユーザーは、瞬時に情報を理解することができるうえに、1クリック分ユーザーの手間を減らすことができ、検索満足度が向上します。

東京タワーのユニバーサル検索画像

東京タワーのユニバーサル検索画像

また、地図、ニュース、画像、動画、広告など様々なコンテンツを1つの画面に集約することで、Googleの検索エンジン以外のサービスの認知度向上にも繋がります。
ユーザーが利便性を享受することができれば、満足度の高さからリピーターとなり、Googleのユーザー数を維持、向上させることができます。

上位表示されるユニバーサル検索

ユニバーサル検索の概要や実装の背景を見てきましたが、Webサイト運営者にとって重要な事は、ユニバーサル検索は、検索順位・結果にどう影響してくるのかという部分だと思います。

結論から言うと、ユニバーサル検索による検索順位の変動は、そこまで気にしなくていいということが言えます。

ユニバーサル検索で問題と考えられることは、頑張ってSEO対策をして上位に表示したサイトよりも上位に表示されることです。
Webサイトと検索順位が競合しそうなユニバーサル検索結果は、下記になります。

  • 「ローカルパック」
    「近くの病院」などで検索した時表示される周辺施設情報
  • 「アンサーボックス」
    「1ドル何円」など明確に答えがあるものに対して表示される検索結果
  • 「商品リスト広告」
    商品名を中心に検索した時表示される商品名、価格などの商品PR情報

「ローカルパック」の検索結果例

「ローカルパック」の検索結果例

「アンサーボックス」の検索結果例

「アンサーボックス」の検索結果例

「商品リスト広告」の検索結果例

「商品リスト広告」の検索結果例

SEOでユニバーサル検索は気にする必要はある?

上記の検索結果が表示されることよって、WebページのCTR(クリック率)が低下することがあります。
ユニバーサル検索で表示される検索結果は、ほとんどがWebページ検索の1位よりも上部に表示されることが多く、その為それより下に配置されるWebサイトのCTRが減るということです。

ユニバーサル検索によってCTRが下がる例

SEOとユニバーサル検索の関係
検索結果のサイト表示より上に知りたい情報が出てしまうことで、画像の赤枠以下のクリック率が下がります。

しかし、通常のWebサイト運営を行う上で上記のユニバーサル検索結果を気にする必要はほとんどありません。
なぜなら、SEOでは「Contents is King」や「コンテンツSEO」が重要視されているからです。
どういうことかというと、ユーザーに読んでもらえる、興味を持ってもらえる、問題を解決できるなどの質の高いコンテンツが重要視されているということです。

例えば、運営しているサイトが、問い合わせ をコンバージョン(Webサイトで達成したい成果)とするサイトであり、コンバージョン(今回は問い合わせ のこと)が、利益に繋がるリード(見込み客)だとします。
リードを確保するために、読んでもらえる、興味を持ってもらえるコンテンツを用意し、ユーザーに対し、有益なサイトを作り、アプローチすることが非常に重要になってきます。

また、Googleなどの検索エンジンでは、ユーザーに対して有益な情報を記載しているWebサイトを評価し、上位表示します。
つまり、ユニバーサル検索で表示される簡易的な情報よりも、質が高くより深い情報を記載していれば、ユーザーが興味を持ってサイトに訪問してくれるので、ユニバーサル検索による順位の変動は問題になりません。

ユニバーサル検索で上位表示はできる?

では、ユニバーサル検索でのCTRが高くなるのであれば、利用する方法が無いのかと皆さん考えられると思います。
絶対に表示できるわけではありませんが、ユニバーサル検索で上位表示させる方法はあります。
ユニバーサル検索では、検索キーワードごとに予め表示されるコンテンツの種類や枠が決まっているわけではありません。
また、検索する時期や時間帯によっても検索結果に表示されるコンテンツは変わります。

10月13日のハロウィンの検索結果画像

10月13日のハロウィンの検索結果画像

10月20日のハロウィンの検索結果画像

10月20日のハロウィンの検索結果画像

この記事を執筆しているのは、10月なのですが、この時期では「ハロウィン」での検索が増えてきます。
ハロウィンは10月末のイベントなのですが、9月後半~10月の前半に検索すれば、仮装用グッズの商品リスト広告が表示され、イベント真っ最中の10月末の検索では、ハロウィンに関するニュースやブログ記事が表示されます。
また、イベントが終わった11月以降に検索すれば、通常通りWebページが表示されるでしょう。

上記のようにユニバーサル検索は時事性や話題性に左右されます。
時期によってユーザーが求める情報が異なると検索アルゴリズムが判断し、違いが現れます。
加えて、その時の検索クエリ、検索トレンド、コンテンツとの関連性によって表示結果が変わってきます。

ユニバーサル検索は、狙って表示できるものではありませんが、コンテンツの関連性の高さを認められれば、表示されるものでもあります。

また、コンテンツの検索性(ファインダビリティ)を上げ、ユーザーから情報を見つけてもらいやすくすることもユニバーサル検索に表示するためには重要です。
コンテンツの関連性が高いと判断された時きちんと検索結果に表示されるための工夫を行っておく事が重要になります。

まとめ

ユニバーサル検索は、情報が一括で表示され、特別なことをしなくても様々な情報を入手できるような仕組みとなっています。
上手く活用することで、より素早く、適切な媒体で情報を入手できるので、ユーザー側からは、大きな恩恵があります。

しかし、サイト運営者側からは、表示が不確定なユニバーサル検索結果に対して、対策が難しく厄介な代物と化している場合もあります。
ユニバーサル検索を始め、Googleが行っている他のアップデートへの対策としても言えることですが、質の高いコンテンツを用意しサイトを充実させておくことが、アップデートで順位を変動させない一番の対策となります。
サイト運営者の方は、小手先のSEO対策に頼るよりも、常日頃からより良いコンテンツを充実させておく事が大切です。

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