2017/4/4

ウェブ解析士とは?受けてみて良かったこと

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waca

「ウェブ解析士」という資格があるのをご存知でしょうか。
ウェブ業界にお務めの方でも、まだまだ知らない人は多いかもしれませんね。
今はウェブ系のスクールでも時々講座として設けている所もチラホラあるようなので、知っている人は知っている、という感じでしょうか。

実は僕、少し前に晴れて「ウェブ解析士」の資格を取得しまして、思った以上に身になったので、今回紹介させて貰おうと思います。

「何が学べるのか?」「資格を取るメリットは?」「難易度は?」など、これから受験しようと考えている人にとって、参考になれたらと思います。

ウェブ解析士とは

ウェブ解析士とは、一般財団法人ウェブ解析士協会が認定する資格で、ウェブ解析士協会のサイトには「実務に役立つことを目指したカリキュラム・資格」と記されています。
受験者数は2017年3月時点で20,000人以上となっており、まだまだ知名度こそ高くはありませんが、徐々に受験者も増えて来ているようです。

ウェブ解析というと、多くの人がGoogle Analyticsなどの「アクセス解析」を思い浮かべると思いますが、これはウェブ解析士が行うウェブ解析の内の一つでしかありません。
ウェブ解析士が行うウェブ解析は、単にアクセス解析を行うだけに留まらず、電話による問合せの件数や営業時の成約率・商談率といったウェブ以外のオフラインデータも全て含めて解析を行います。
これにより、クライアントの事業が抱える課題を見つけ出し、改善策を立案することで、クライアントの事業に成果をもたらすのが、ウェブ解析士です。

現在、ウェブ解析士には「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の3つがあります。

ウェブ解析士

2016年まで「初級ウェブ解析士」と呼ばれていたもので、2017年から「ウェブ解析士」に名称が変更されました。
ウェブ解析ツールやレポートを使って正しい判断ができる人材であることを証明する資格が、この「ウェブ解析士」にあたります。

上級ウェブ解析士

上級ウェブ解析士は、KPIを立てたりマーケティング計画を立てるなど、実務での分析に基いて事業のコンサルティングが行える人材であることを証明する資格です。
※上級ウェブ解析士の取得には、ウェブ解析士の取得が必要です。

ウェブ解析士マスター

ウェブ解析士マスターはウェブ解析士を指導し育成することのできるスキルを持った人材であることを証明する資格です。

ウェブ解析士習得の難易度

ウェブ解析士を取得するにあたっての難易度ですが、簡単ではありません。
まず、公式のテキストだけでも300Pほどあるので、それを読むだけでもそれなりの時間がかかります。

また、試験には計算問題がいくつか出題されます。
例えば、「売上を○○円にしたい場合、必要となる商談数、CV数、セッション数はいくつか」といったような問題です。
しっかりと計算式を頭に入れていないと解くのは難しいと思います。
僕は計算が本当に苦手なので、計算式の解説を見ても「何でこれがこうなるの?」という感じで、計算問題がとにかく躓きましたね。

ただ、試験自体は公式のテキストと電卓の持込が許可されているので、完全に丸暗記しなくても、何とかなるはずです。
とは言え、試験の時間は60分しかなく、全ての問題の出題箇所を都度テキストで確認するわけにもいかないので、やはりそれなりには頭に入れておかないと、時間がなくなってしまいます。

ウェブ解析士の受験をした人の中には、2週間程度で合格と、非常に短期間の勉強だけで合格した人もいる様ですが、あまり楽観視はしない方がいいかなと思います。
僕は土日中心に勉強時間を確保して、2~3ヶ月ほどの勉強期間を用意していましたが、それで何とかギリギリでした。

難易度としては、難しくは無いけど簡単でもない、というところでしょうか。
何の準備もなく試験だけ受けて合格、ということは中々ないんじゃないかなと思います。
ただ、ちゃんと勉強すれば受かることができるはずです。

ちなみに、2016年11月のデータでは、ウェブ解析士の合格率は72.7%だそうです。
ウェブ解析士の合格率 – (一社)ウェブ解析士協会

勉強方法

ウェブ解析士試験に向けての勉強方法ですが、特に変わったことはしていません。
公式テキストがネットから購入できるので、まずはそれをひたすら読みます。

ウェブ解析士

適宜、重要そうな所には蛍光ペンでマーカーを引いたりしていくと良いと思います。

あとは、下記のリンクから模擬テストが受けられるので、それをひたすら解いて、わからなかったところは調べての繰り返しです。

ウェブ解析士認定試験 模擬テスト

これで受かると思います。
テキストを読む、模擬テストをやる、これで大丈夫です。
ちなみに、ノートを取ったりは僕はしていません。

ウェブ解析士を受けてみてよかったこと

僕は今年からウェブ解析士となり、まだ3ヶ月程ですが、僕の様にWebサイトの運用に携わるような人間にとっては中々大きなメリットが感じられました。

アクセス解析以外のデータにも目が行くようになる

ウェブ解析士になる前は、例えばリードジェネレーションサイトの場合、中間コンバージョンであるメールフォームの問合せまでが分析の対象であり、メールフォーム送信後のことにはタッチしていなかったのですが、コンバージョン後の商談率や成約率も意識する様になりました。
もちろん、全てが全てというわけにもいかないのですが、選択肢が増える様になるだけでも大きく違います。

KPIを意識した計画立案が出来るようになる

例えば売上を上げるためにWebサイトのアクセスを増やしたいとします。
KPIの観点がない場合、とにかくWebサイトのアクセスを増やすことばかりに目がいってしまっていたのですが、具体的に売上を何%上げたくて、それにはアクセスがどれだけ必要で、CTRはいくつで、必要になる総コストはいくらか、といった計画立案が出来るようになりました。

体系的に学べる

体系的に学べるというのは大きいです。
どうしても独学の場合では、わからないことや気になることを都度調べて読む、という形になってしまうので、知識が点と点になってしまいます。
ウェブ解析士の資格を取得するにあたり、公式のテキストを使って体系的に知識を身につけることで、知識と知識が結びつき、「なんとなく」ではない「しっかりとした理解」をすることができます。

名刺に「ウェブ解析士」と入れられる

地味なようですが、個人的には大きな資格受験の目的の一つでした。
役職こそありますが、名刺に何かそれっぽい肩書が欲しかったのです。

今は合格したので、もちろん「ウェブ解析士」と名刺に入れてもらっています。
やっぱり、名刺交換なんかをした時に、肩書があるとかっこいいですよね。

Web系のセミナーで名刺を交換させて頂くことが多いのですが、名刺に何か分かりやすい肩書があったりすると、話のネタにもしやすいです。
名刺を交換したものの、特に話すことが思いつかない・・・なんて悲惨ですからね。
やはり肩書も重要かなって思っています。

モチベーションの維持・向上

2~3ヶ月ほどの勉強期間でしたが、土日はカフェに篭って勉強三昧という日々は結構充実していたと思います。
僕はそんなに完璧な人間ではないので、「いつまでに」としっかり決まっていないとやっぱりダメなんですね。

受験日が何月何日と決まっていれば、嫌でも頑張る気になりますし、同時に嫌でもモチベーションが上がります。
努力が習慣化されるイメージですね。

自分は、モチベーションが低い方ではないと思うのですが、それでも時々サボってしまうことはありますし、それが自分にちょうどいいと思っています。
でもやっぱり時々は、もっと高いレベルのモチベーションを作っておくことは、大切だなと感じました。

分かりやすい目標設定

Webの仕事に就いて、かれこれ5年ほどになりますが、長くやっていると業界に入りたての頃に比べて新しい何かを始めるのが少しずつ難しくなってきます。
それは、RPGのレベル上げと同じ様に、レベルが低い内は次のレベルに到達するまでのステップも短く簡単で済みますが、レベルが上がってくるに連れて次のレベルへの到達が徐々に難しくなってきます。
最初は「Photoshopでこんなツールを使いこなせるようになった」「CSSでこんな物が作れるようになった」とか、その程度で喜べていましたが、5年もやっているとそうもいきません。
大抵のことは1人で出来るようになるわけですから、次の目標を探すのも一苦労です。

また、スキルの獲得については、自己満足に終わることも多いと思います。
最新の技術を身につけたとしても、それは実務では使わないかもしれないし、誰も褒めてくれる人はいないかもしれない。
そんな中で、「資格を取る」というのは、取ること自体が目標になり得ると思ったんですね。

資格を取るにあたり身につけた知識のいくつかは、自分にはもしかしたら使うことのない知識もあるのかもしれませんが、それでも「資格を取った」というのは、誰も否定のしようのない事実です。
そのわかりやすさが、自分の今の目標設定としてはちょうど良かったと思います。

まとめ

「Web業界では資格はあまり意味がない」なんてよく聞きますが、個人的には受けてよかったかなと思います。
特に、新米を卒業したあたりの人にはわかりやすい目標設定のひとつとしてオススメです。

今回、「ウェブ解析士」を受験しましたが、次は「上級ウェブ解析士」を取得して、更なるレベルアップをしていこうと思っているので、頑張っていきたいと思います。

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