2017/10/3

Google Data Studioを使ったウェブ解析【実践編】

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googe_data_studio

以前、Google Data Studioの使い方について紹介をしました。
今回、弊社が運営する製品サイトのウェブ解析用にGoogle Data Studioを本格導入したので、そのレポートの紹介をしたいと思います。

(実際のレポートを見せてしまうと会社に怒られてしまうので、Googleが用意しているサンプルデータを使って紹介していきます!)

作成したレポート

今回作成したデータはこちらです。以下のリンクへアクセスしてみて下さい。
https://datastudio.google.com/reporting/0B67v8jlLqM7abVRqUVR1Z3pfTjg/page/vTQI/edit

※サンプルデータになっているため、コピーしてお使い頂けます。その際はサンプルデータをご利用のデータに差し替えて下さい。

アクセス状況レポート

google_data_studio_cap1
※データはGoogleが予め用意しているサンプルデータです

検索状況レポート

google_data_studio_cap2
※データはGoogleが予め用意しているサンプルデータです

AdWordsレポート

google_data_studio_cap3
※クドいようですがデータはGoogleが予め用意しているサンプルデータです

アクセス状況レポートの解説

このレポートでは、Googleアナリティクスのデータを元に、ウェブサイトへのアクセス傾向の推移・関係性を把握します。

基本指標

基本指標
「セッション数」「PV数」「ユーザー数」「直帰率」「CV数」「CV率」といった重要指標が前年比と併せて数値で分かるようになっています。

使用するグラフタイプ:スコアカード

日別アクセス+CV状況の解説

日別アクセス+CV状況
「セッション数」「PV数」「CV数」が時系列で分かるようになっており、アクセス状況やCV数の変化を視覚的に把握出来るようになっています。

使用するグラフタイプ:複合グラフ

参照元別CV状況の解説

参照元別CV状況
日々のCV状況を参照元別に把握することができます。
円グラフなどで確認する割合とは違い、時系列で把握することができるので、CV状況の変化等もスピーディーに把握できるようになっています。
例えば、「機能の問い合わせメールの流入先はどこ?」といった組織の上位者からの質問にも、この項目を見れば迅速に回答できますし、何よりこのデータを見てもらうのが一番です。

使用するグラフタイプ:期間

チャネル別セッション状況+CV率

チャネル別分析
ディスプレイ広告やペイドサーチ、オーガニック検索といったチャネル毎の割合が把握できるようになっています。
セッション状況の方はグラフ内に表示される数値は相対値のパーセント表示ではなく、実数値を表示しているので、割合と実数値を効率的に把握することができます。
一方、CV率の方では実際のCV率ではなく、相対値のパーセント表示となっています。

使用するグラフタイプ:円グラフ

時間帯別+曜日別アクセス数

時間帯別曜日別アクセス数
時間帯と曜日別のセッション数の割合を表示しています。
時間帯や曜日によるアクセス傾向を把握することで、例えばCPC広告の配信時間を見直したりといった用途に活用することが出来ます。

使用するグラフタイプ:円グラフ

チャネル別訪問回数とCV率

チャネル別訪問回数とCV率
ここではチャネル毎にユーザーの訪問回数とCV率の関係性を表しており、さらにバブルサイズで実際のCV数の大小を確認できるようになっています。
単純なセッション数ではなく、「何回訪問したユーザーがCVに至っているか」を把握します。

例えばリードジェネレーションサイトの場合、最初のセッションから資料請求までに何回訪問しているのか、資料請求までの訪問回数の傾向といったことが確認できるようになっています。

使用するグラフタイプ:散布図

上位ランディングページ基本指標

上位ランディングページ基本指標
主にLPOに関する項目で、ランディングページの上位項目がセッション数、直帰率、平均滞在時間別に確認出来るようになっています。
直帰率と滞在時間については、数値の大小で色分けされるように設定されていて、「直帰率の高い問題のあるページ」や「滞在時間の長い良好なページ」を簡単に把握することができます。
各項目ごとにソートも出来るので、LPOの実施にあたって問題のあるページはどこか、成果の良いページはどこかを迅速にピックアップ出来ます。

使用するグラフタイプ:表

検索状況レポートの解説

このレポートでは、Google Search Consoleのデータを参照して、検索クエリ毎の分析が出来るようになっています。

検索状況基本指標

検索状況基本指標
検索クエリ毎のインプレッション数、クリック率、CTR、平均順位の確認が出来るようになっていて、どのクエリがインプレッションが多いのか、クリック率が多いのかといったことが分かるようになっています。
主にSEOのキーワード分析に活用していくことになり、例えば「インプレッションが多く平均順位の低いクエリ」であればSEOを強化していく対象としてピックアップすることになります。また、「インプレッションも平均順位も高いもののCTRが低いクエリ」であれば、SERPs(検索結果画面)に表示されるタイトルやスニペットを見直していく必要のある対象としてピックアップすることになります。

使用するグラフタイプ:表

日別インプレッション数

クリック率
クエリ毎のインプレッション状況を時系列で表現していて、特定のクエリのインプレッションが急激に増えた/減った場合でも迅速に確認が可能です。

使用するグラフタイプ:期間

クリック率

クエリ毎のクリック率状況が把握できるようなっています。
表示されている数値は割合ではなく実数値のCTRになっています。

使用するグラフタイプ:円グラフ

インプレッション数とクリック数

インプレッション数とクリック数
検索クエリのインプレッション数とクリック数の関係性が把握できるようになっています。
また、バブルサイズの大小でCTRも確認が可能です。

例えば、インプレッション数が多くてもクリックに繋がっていないクエリやインプレッション数が少ないながらもクリック数の多いクエリを把握することが出来ます。

使用するグラフタイプ:散布図

Google AdWordsレポートの解説

ここでは、Google AdWordsに関するデータを確認することが出来るようになっています。

基本指標

Google Adwords基本指標
Google AdWordsによるインプレッション数、クリック数、CTR、コンバージョン数、平均クリック単価、費用といった基本情報が、前月比と併せて数値で確認できるようになっています。

使用するグラフタイプ:スコアカード

日別インプレッション+クリック数

日別インプレッション+クリック数
インプレッション数とクリック数の関係性を時系列で表現しています。
例えば、特定の日に急にインプレッションが増えた/減ったということも迅速に確認できるようになっています。

使用するグラフタイプ:複合グラフ

累計インプレッション+クリック数

累計インプレッション+クリック数
ここでは、インプレッションとクリック数の累計を確認することが出来るようになっています。
広告運用の一つの指標として、「どれだけのインプレッションやクリックを獲得したのか」といったこともここで確認していくことができます。

使用するグラフタイプ:期間

デバイス別・キャンペーン別状況

デバイス別・キャンペーン別状況
ここではデバイス別・キャンペーン別にクリック数・費用を把握することが可能です。
デバイスごとのクリック状況を確認することで、配信設定を見直したり、キャンペーン毎の予算設定の見直し等に活用できるようになっています。

使用するグラフタイプ:円グラフ

上位キーワード基本指標

上位キーワード基本指標
キーワード毎のインプレッション数、CTR、コンバージョン数、CVRが確認可能です。
各項目ごとにソートができるので、CV率の高いキーワードやCTRの低いキーワードを見つけて、改善ポイントを迅速に確認できるようになっています。

使用するグラフタイプ:表

自社のWeb担当としての所感

Googleアナリティクスには、任意の指標をカスタマイズして表示できる「マイレポート」という同様の機能があり、使用されている方も多いかと思います。
僕自身もそれを活用していて、会社の上位者へのレポートもマイレポートを活用していました。
しかし、今回Google Data Studioを使って本格的にレポートを作成することで、Google Data Studioに対して圧倒的なメリットを感じたので、自社のWeb担当としての所感を以下に述べます。

メリット

見栄えがする=印象が良い

色やデザインを自由に変更することができるので、率直に見栄えのするレポートができます。
特に組織上位者に見てもらう時など、ある程度見栄えのするものである方が印象は良いですね。

レイアウトが自由

およそ10px程のグリッドに合わせて配置場所やグラフのサイズを自由に変更が出来るので、項目の種類ごとに配置場所をグルーピングしたり、重要な項目は大きく見せるといったことに対応できるのがマイレポートと比べて大きな評価点です。

画像が使用できる

今回僕が使用したのは会社ロゴや製品ロゴですが、これがレポートにあるだけで、経営陣に出しても恥ずかしくない、本当に見栄えのするレポートに仕上がります。
一望して何のサイトのデータなのかが分かるようになるのも大きな利点ですね。
他にも、画像の使用は目的や状況によって様々な用途に使用ができると思います。

アナリティクス以外のデータも取り込める

マイレポートでは基本的にアナリティクス上で確認出来るデータしか扱うことができません。
mesurement protocolという仕様を使えばオフラインのデータ等も取り込むことは確かに出来るのですが、誰でも簡単に出来るようなものではなく、高度な仕様になっています。
その点、Google Data StuioであればGoogleスプレッドシートのデータも取り込めますし、Google AdWordsやSearch Consoleのデータも取り込んで一つのレポートにまとめることが出来るので、様々なレポートを往復する必要もありません。

テキスト入力が自由

Webに精通した人間だけが見るのであれば問題ありませんが、誰もがWebの専門用語を理解できるわけではありませんね。
Google Data Stuioは「セッション」や「CVR」といった専門用語を、相手に合わせて分かりやすい表現に変更可能です。

マイレポートでもグラフ毎のテキスト変更は可能ですが、Google Data Stuioは配置場所が自由自在という点がマイレポートにはなく、そこが素晴らしいです。
用途によってはレポートのグルーピングを行って「デバイス別分析」と銘打って様々なグラフを展開するといったことも出来ますよね。

ヒートマップ

「表」で表現する際に、数値の大きい値に対して色をつけることができます。
これは本当に素晴らしくて、直帰率の高いページやCTRの低いページなどがすぐに確認できます。
まさに「ウェブ解析士仕様」といった印象ですね。

デメリット

レポートの作成が大変

高機能で自由度が高い反面、作成までに時間がかかってしまいます。(僕は納得できるものが出来るまで半日かかりました。)
見栄えのするレポートを作ることはできますが、多少のデザインセンスがないと難しいかもしれません。

取り込めないデータもある

何でもデータを取り込めそうなGoogle Data Stuioですが、まだまだ取り込めないデータも多くあります。
個人的には、Yahoo!プロモーション広告のデータが取り込めなかった点が残念でした。
これを見せられた会社の経営陣からすれば「何でヤフーないの?」と思うのは当然かもしれません。
ただ、CSVデータを取り扱うことが出来るので、それを使えば何とかなるのかなといった期待もあるので、まだまだ改善の余地があるかもしれませんね。

印刷が出来ない

アナリティクスのマイレポートであれば印刷も容易なのですが、Google Data Stuioは印刷に適した様に出来ていません。
キャプチャーを撮ったり頑張って印刷をしてみたのですが、正直手間がかかる上にキレイに印刷できないので、印刷には完全に不向きと思います。
会議室などでPCを持ち込んで大画面で見せることが出来る環境にあれば問題ないと思いますが、それが出来ない環境の場合は中々難しい点ですね。

まとめ

今回、本気でGoogle Data Stuioのレポートを作成してみた結果ですが、社内の経営陣からも「非常に見やすい」との言葉を頂いて、非常に手応えを感じています。
こういったレポートは、Webの専門家だけのものではなく、他部署や経営層に見てもらい、それを活用することで初めて意味を持つ物だと思いますが、その上でGoogle Data Stuioは強力な武器になると思います。
Google Data Stuioは単なる数字のレポートに終わらないので、経営者にとっても「使えるデータ」になってくるのではないでしょうか。
この記事を見た方にも、是非一度使ってみることをオススメします。

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